首コリの治療

【悲報】自分でできる不眠克服ワークブック、自分でできなかった…

日本人の5人に一人は不眠で悩んでいる(※)と言われている昨今。

わたしは不眠歴=年齢では?というレベルの不眠ベテランです。

赤ちゃんの頃から眠りにつくのがとにかく下手で、もちろん今でも下手です。

眠るのは1つの大事なスキルだと思うよ!

今回はそんなわたしが「自分でできる不眠克服ワークブック」を買ったものの、あまり活用できなかった話を書こうと思います。

この本の中では4週間は頑張って、8週間もやると治るはずだよ!と書かれていますが、私は3週間で挫折しました←

普通の人であれば続けられると思うのですが、わたしと似た一部の人はできないかも…と思いこの記事を書くことにしました。

いまこの本を買おうか迷っている人は、ぜひこの記事を読んでみてください‼

自分でやれそうかそうでないかが、何となく分かるはず!

厚生労働省のwebサイトより

自分でできる「不眠」克服ワークブック

本で不眠を治すという方法がある

わたしは以前も↓のような記事を書いているように、不眠症克服の旅を続けていました。(※今はマシになったけどまだまだ)

不眠症に悩む私が試した7つの方法…シャワーをやめるほうがいいかも!? 不眠症に悩む私が試した7つの方法…シャワーをやめるほうがいいかも!?

どうしてもなんとかしたいといろいろな方法を調べているうちにアマゾンでみつけたのがこの本でした。

自分でできる「不眠」克服ワークブック 短期睡眠行動療法自習帳”という本で、睡眠の専門医である渡辺範雄さんが著者です。

この本の指示に従っていくと、認知行動療法という心や行動を変える治療ができます。

この本に向いている人とそうでない人がいる

もちろん、不眠=寝付けなかったり、夜中に目が覚めてしまう人のための本です。

本の帯には、

鬱病による不眠で長く悩んでいる人
お薬を飲んでもなかなか不眠が解決されない人
何をやっても眠れないと諦めている人
ためしてみる価値あり!

とあります。

ただ、この本が向いていない人というのもいるようで、本の冒頭にはこう書かれていました。

このワークブックに適さない人
・不規則な勤務体系の人
・睡眠時無呼吸症候群の人
・むずむず足症候群の人

その他に、更年期症状やアルコール依存症、前立線肥大による頻尿で睡眠に問題が起きている場合は、それぞれの専門の医療機関にかかったほうが早く解決する可能性が高いとのことでした。

内容が論理的でわかりやすい

論理的で科学的な裏付けのある内容が書かれています。(お医者さんが書いているので信用できますね)

例えば、
・パブロフの犬の実験を人にも応用できる=寝る前に毎日なにか具体的な行動をすることで、”これをしたら眠くなるのだ”と体に覚えさせることができるということ
・体内時計の仕組み
・ホメオスタシス(体が元の状態に戻ろうとする力)

などの説明が書かれており、さらにこれらの人間の体に備わっている仕組みやクセを利用した、不眠解消方法が紹介されています。

※その他にも、睡眠環境の改善方法などいろいろな情報が載せられています。

私がこの本を活用できなかった理由

本の内容自体はわかりやすく、懐疑的な私のような人間でも納得できる要素がたくさんあります‼
ではなぜわたしが続けられなかったのか。

計算ができなかった…

その不眠解消方法を実行するに当たり、”睡眠日記”というものをつける必要があります。

“日記”といっても文章を書くことはなく、睡眠時間や途中覚醒の時間など、指示された情報を記入していくだけです!(しかもそんなに項目は多くない)

これらのデータに基づいて計算をし、次の週のベッドに入る時間や起きる時間を決めて、それに従っていくと不眠症が治っていくそうです。

わたしは毎日日記をつけること自体は苦ではありませんでした

実際3週間毎日続けられたし。

ただ計算が大きな壁となってしまったのであった・・・

時刻を分に直すのができない

下の写真は睡眠日記の一部です。

例えば下の黄色で囲った「23:00〜7:00」という表記のデータを、オレンジで囲った「8時間=480分」という”分”単位にする必要があります。

少なくとも23:00〜7:00➔8時間➔480分 という3ステップの計算が必要になります。

※このあたりはこの本の中でも「ここはちょっと難しいんだけど…」みたいな感じで書かれていました。


たぶんね、普通の人ならできるのよね。こんなレベルの計算。

人によっては日常的にやるような計算だと思うし、さんすうレベルの話ですよね。

脳のタイプによっては難しい人もいると思う

でも、わたしは幼い頃からこういった計算が本当に本当に苦手で。

障碍というレベルではないのですが、医療機関で受けた脳の検査では私の脳は数字や記号の把握が苦手だとする結果が出たことがあります。

信じられない人もいるかもしれませんが、本当にああいう計算が正確にササッとできなくて。

たまたま、計算機能にはあまり特化していないタイプの脳で生まれてきたような感じらしくて、これはごく自然なよくあることなのだそうです。

「わたし(or僕)計算苦手で…」っていう人もたまにいるけど、多分その方々もたまたまそういう脳のタイプなだけ。

日本は”みんな一緒信仰”があるので理解してもらうのが難しいですけどね。

データ自体を間違えてしまうとワークの意味がなくなる

とにかく、計算に時間がかかるだけならまだしも、自分だけれやると高確率で間違えた数字を記入してしまい、誰かに確認してもらわないとここのマス(睡眠サマリーと書かれているところ)が正しく埋められない状態でした。

当然ながら、正しいデータでないとこのワークブックを進める意味がなくなってしまいます。

だけどいつでも誰かがそばにいるわけでもないし、自分だけでやっても間違ったデータで間違った方向に進んでしまうので、思い悩みワークが負担になってしまいました。

(そう、「自分で」できるはずなのに私のような人間は「自分で」できない…!!!)

ということで、もしかすると計算に関する学習障碍などをお持ちの方も難しいのではないかと私は考えています。

このくらいの計算ならエクセルとかで自動計算の表を自作すればできるとは思う。

全く活用できなかったわけではない


このワークブックが3週間しか続けなかった理由を書きましたが、実は効果がなかったわけではないんですよ‼

睡眠と人のカラダの仕組みに関する知識がついたり、睡眠日記をつけて客観視することで「なんだ、自分は思ったよりも多く睡眠が取れてるじゃん」と安心したり、本を参考に寝床の環境を整えたりと、細かいところの改善や気づきを得ることができました✨

本としては活用できたけど、ワークブックとしては活用できなかった感じですね。

アマゾンのレビューを見ても、効果があった人も多くいるようなので、「あのくらいの計算へでもねえや」っていう人は試して見る価値があると思います‼

だって睡眠外来に通って予約して毎回診察料を支払って…という苦労や出費を考えると、1,200円+税くらいで認知行動療法ができるのってお得じゃないですか?

わたしは最近は前よりは眠れるようになってきたので)、結局このワークブックも「本」としてしか使っていないのですが、もしまた不眠に悩むようであればエクセルで自動計算の表を作って、認知行動療法を再開する可能性は大いにあります。

病院に行かなくていいし、指示に従えばいいって所が良い。

この記事で一番言いたいことは、

わたしのように計算が極端に苦手な人は、こういう計算があるってことを覚悟した上でトライしてみてね!無理そうなら考えたほうがいいかも…」

っていうことです。

そうでない人はワークブック自体には普通に取り組めるんじゃないかな。(自分が立てた目標睡眠時間などを実行できるかどうかは知らん)